「愛と脱毛の東京OL物語」第8話~身の丈にあった、無理のない幸せ~

■脱毛ガール、まさかの「お持ち帰り」展開?

 

 

そのとき、急に将生の様子が変わりました。ちょっとトイレと言って席を立ち、帰ってきたときには顔が真っ青。もしかして酔っちゃった…?と聞くと、将生はすごく恥ずかしげに「酔ってしまいました…」と答えました。

 

 

「すいません、実はめちゃくちゃ緊張してて。平常心のふりをしてたんですけど、ぶっちゃけ、入社試験との同じくらい緊張しました。でもせっかくかっこつけても、こんなちょっとのお酒で酔ったとこ見せちゃって、すごく情けないです」

 

 

酔ったときすら、優等生キャラがどこか抜けない将生。無理しなくていいのに、一生懸命普通を装おうとしています。その健気さに胸を打たれました。

 

 

家はどこなのかと聞くと、赤羽だと言います。ここから帰るの遠いじゃん、と言っても大丈夫ですと送り返します。どう見ても大丈夫じゃなかったので、私は見るに見かねて、将生をタクシーに乗せました。私もその隣に乗って、運転手に三軒茶屋の自宅の住所を伝えました。

 

 

「双葉さん、そんな、お宅に上がり込むなんて悪いですよ、オレなんて男だし、最悪野宿もできますから…」

 

 

「いいから。たまには先輩らしいことさせてよ。君はいつも仕事も完璧、人としても完璧で、とっても優秀だけど…先輩としては甘えてもらいたいときだって、あるんだよ」

 

 

自分からそんな言葉が出たことに驚いたけど、やっぱり放っておけなかったっていうのが1番なんだと思います。私のマンションの部屋に連れていって、二日酔い防止の薬を飲ませて、トイレも好きなだけ使ってと言いました。

 

 

申し訳なさそうにする将生でしたが、やはりそうとう酔いが回っていたようで、気分が悪かったみたいです。何度かトイレに籠っていました。

 

 

普通だったらこれって結構最悪なシチュエーションだと思うし、将生からしたら恥ずかしくてたまらないと思うけれど、結局恋愛ってお互いの欠点を愛せるかどうかだし、情けないところも見せられてからが本当の愛情なんじゃないかなって。

 

 

私は部屋着に着替えてバラエティー番組を見ながら彼がトイレから出てくるのを待っていました。戻った彼が私の隣に座ったので、気分が悪かったら横になっていいんだよと言いました。

 

 

■年下イケメンの頭が脱毛済みの太ももにON

足

 

 

すると彼はなんと私の膝に頭乗せてきたのです。甘いマスクの将生です、プライベートは意外と弟キャラなのかもしれません。膝の上に鼻筋の通ったきれいな顔があって私はドキドキしてしまいました

 

 

ジェラートピケのパーカーとショートパンツを着ていたので、私の太ももに直接彼の頭が乗っています。太ももは普段見えないからって脱毛をサボったりしないでよかったーと内心胸を撫で下ろしました。だって頰に当たる感触がざらざらだったら最悪ですよね。

 

 

しかも脱毛だけじゃなくて、「レイボーテ」の純正ボディジェルも使っていたので、お肌の保湿もバッチリ。彼のほうも太ももの触り心地が良いと思ったみたいで、膝枕をしている足を手で直接触ってきました。

 

 

脱毛器のデメリットのひとつは、やはり肌へのダメージです。医療用レーザーに比べたら痛みは少ないけど、やっぱり光を当てるんですから、モノによっては痛くなったりします。だからこそ、自分に合った脱毛器を選ぶことが大事なんですよね。

 

 

それに、時間がかかるのもネックかな。まあ私の場合、東京に染まるのと同じだけ時間をかけた感じなので、ゆっくりで自分に合っていたんですけどね。ただ、今こうやって1年越しにキレイな肌をメンズに提供できてるんだから、焦る必要もなかったのかも。

 

 

■脱毛で手に入れた「身の丈にあった、無理のない幸せ」

 

 

東京で働き始めてから、プライドを折られたり人の欲望に振り回されたり、弄ばれたり、心痛めることが何度もありました。でもそのたびにめげずに「キレイになって見返してやる」って思って奮闘してきたのは間違いじゃなかったんだな、と将生の横顔を見ながら感じました。

 

 

ヨシオと優佳の件はすごく残念だったけれど、もしかしたらこのタイミングで将生と結ばれるための試練だったのかもしれない。だって私が落ち込んだ顔していなかったら、彼は思い切って私を食事に誘うことはなかったかもしれません。

 

 

子犬みたいに甘えてくる将生の頭をなでながら、自分の中に将生に対する愛情が湧いてくるのを感じました。これまで全く恋愛対象として見てこなかったのが不思議なくらい、それはごくごく自然に溢れてきました。

 

 

ただふたりで寄り添って時間を過ごすだけで幸せを感じる。そんな落ち着いた関係があったって良い。ベッドで愛に狂うだけが男女の付き合い方じゃないって、将生に教えられた気がします。

 

 

でもやっぱり、こうして将生に憧れを持ってもらえたのは今の私だからだと思うし、女を磨くことは私が幸せを掴むために必要なことだったのだと思います。将生との関係はこれからどうなるのかわからないけれど、少なくとも悪い方向には行かないでしょう。

 

 

今なら、私は安心して素肌で彼氏に抱きつけるし、素足を見せられるし、そしてもちろんベッドで過ごす夜だって、怖気付くことなく迎えられるに違いありません。脱毛して、よかった! もし今、ムダ毛がコンプレックスになって前に進めない人がいるなら、ちょっと勇気を出して人生を拓いてほしいって思います。

 

 

みんな、女、愉しんでる? せっかく女に生まれたんだから、キレイを楽しまなかったら、損じゃないですか。ムダ毛なんかで人生を狭めないで! って、声を大にして言いたいです。

 

 


レイボーテ グランデ

 

 

脱毛器「レイボーテ グランデ」を手に入れてから、人生が動き始めた双葉。それは当初彼女が思い描いたシンデレラストーリーとは異なるかもしれないが、彼女は自分の身の丈にあった、無理のない幸せを今まさに手に入れようとしている。

 

 

人の人生を狭めるのは、ときに若い頃のコンプレックスだったりする。その劣等感を抱えたまま大人になると、その障壁を取り除くという発想すら忘れがちだが、双葉のように、ちょっとした勇気を重ねることで、運命を変えられることはある。

 

 

もしムダ毛を気にしておしゃれができないのなら、レジャーを躊躇(ちゅうちょ)しているのなら、ムダ毛を取り除いてみたらどうだろうか。肌がキレイという事実は、自分で思うよりも女に自信を与える事実なのだ。

 

 

終わり
「愛と脱毛の東京OL物語」第1話〜脱毛器で深まる友情〜
「愛と脱毛の東京OL物語」第2話~ムダ毛がないことで芽生える自分への自信~
「愛と脱毛の東京OL物語」第3話〜VIO脱毛の先にあるパリピライフ〜
「愛と脱毛の東京OL物語」第4話〜水着デビューする日を前に期待値が上がる〜
「愛と脱毛の東京OL物語」第5話~ムダ毛でチャンスを逃したら一生後悔~
「愛と脱毛の東京OL物語」第6話〜肌は無傷、心はボロボロ〜
「愛と脱毛の東京OL物語」第7話~脱毛ガールに訪れたまさかの恋~
「愛と脱毛の東京OL物語」第8話~身の丈にあった、無理のない幸せ~