「愛と脱毛の東京OL物語」第3話 〜VIO脱毛の先にあるパリピライフ〜

赤坂に勤務して数か月、群馬出身の木下双葉(29)はすっかり都会の女に疲れ、癒しを求めていた。そんなときに通い始めたヨガ教室で、心許せる友人・優佳に出会う。

 

 

ある日、優佳から「ムダ毛の処理がきれいにできないこと」が長年のコンプレックスだと告白される。双葉はそんな優佳にかつての自分を重ね、自分が使う家庭用脱毛器を勧めたところ、優佳はさっそく双葉と同じ脱毛器を手に入れて自分磨きに励み始めた。

 

 

優佳の家に行って彼女の脱毛を手伝った翌週、また毎週のヨガ教室で優佳に会って、近くのカフェでランチをしました。

 

 

「まだ脱毛器買って1週間だからそんなには使ってないんだけど、双葉が帰ったあとに腕もためしてみたんだ〜」

 

 

光タイプの脱毛器は1~2週間に1回程度の頻度で、継続して使うのが大きな特徴です。だから即効というわけではないけれど、光脱毛のほうがきれいに仕上がるから、やっぱり「目先の美より未来のキレイ」だなって。

 

 

優佳のほうも、「まだ双葉のようにはなってないけれど、キレイになるためのアクションを起こしているんだって思うと、気持ちが前向きになるね」と言います。

 

 

「当面の目標は、ヨガのときにパーカーを堂々と脱いでレッスンを受けることかなぁ……」

 

と優佳が続けるので、私は脳裏にある考えが浮かびました。

 

 

「ねぇ優佳、そのうちさ、ナイトプールに行ってみない…?」
「ナイトプール…?」

 

 

■脱毛ガールはナイトプールも怖くない

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優佳が少しおびえた顔をするのもわかります。そもそもナイトプールはパーリーピーポーのもの、私たちはちょっとおよび腰になってしまいます。そしてもちろん、プールといえば水着です。

 

 

パーリーピーポーがビキニ以外の水着を着るわけがありませんから、ナイトプールに行くなら、まわりに負けないくらいセクシーで派手なビキニを着なければなりません。

 

 

でも私はこの数か月美容に力を入れた中で、コンプレックスはちょっとした行動力で取り除けるってことを知りました。

 

 

長年避けていたアップヘアも、うなじを程よく脱毛した今となっては好きな髪型の一つになりました。ヨガに通うときはポニーテールで通っているけれど、同級生の男子に「うなじが毛深い」と言われてコンプレックスを抱えていた高校時代には、そんな未来を思い描けませんでした。

 

 

だから。本当は興味があるのに、何かが引っかかって挑戦する勇気が出ないのなら、その「何か」を取り除けばいいじゃんって、今は思うんですよね。

 

 

「でも…やっぱりビキニを着るとなると…デリケートなところが心配だよ…」

 

 

「でも優佳にはもう脱毛の強い味方がいるじゃん」
「そうなんだけど…」

 

 

優佳はなんとなく乗り気でないようでした。やっぱりナイトプールって刺激が強すぎたかなぁ…それとも優佳はパリピになりたがる私を軽蔑したかなぁ…。せっかく仲良くなったところだったので、もう少し慎重になるべきだったかなぁと後悔しました。

 

 

でもその日の晩に、優佳から電話がありました。

 

 

「今日さ、ナイトプール誘ってくれたじゃん。さっきはあいまいな返事をしちゃったけどさ、本当はうちも興味あるんだ、ナイトプール。よかったら一緒に行こう?」

 

 

たぶん私、優佳を失うのが怖くてかなり臆病になっていたんですよね。電話を取る瞬間はすごく緊張したし、電話でそう言ってもらってものすごく安心しました。

 

 

「でもさ、やっぱりその前に完璧にキレイにしていかなきゃなって思うんだけど…恥ずかしい話、これまでデリケートゾーンに手をつけたことがないから、脱毛器がどうこうって話以前に、手を入れることに恐怖を感じるんだよね…」

 

 

■VIOだからこそ、痛くない脱毛器で

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なるほど、言われてみれば自分にも似たような思いがありました。初めてVIOに手を出したときは、何か今まで踏み入れたことのない世界に、言うなれば大人の階段を登るような感覚がありました。

 

 

ただ口調からするに、優佳はVIOの脱毛にも興味はあるのでしょう。恐怖だけではない好奇心が感じられました。

 

 

「思い切ってやってみたら考えていたよりもあっけなかったし、毛がないって結構すっきりするよ、とっさのことがあっても安心だしね…」

 

 

とっさのこと…それは「まさかのベッドイン」を指していたのですが、毛が理由でナイスガイを逃すようなことがあったら、非常にもったいないですよね。チャンスの神様に後ろ髪はないし、いい女の股に毛はないんです。

 

 

「あのさ、腕とか足はたぶんもう脱毛器を使えるようになったんだけど、デリケートゾーンで使うときに気をつけたほうがいいこととか、ある?」

 

 

そう訊かれたので、私はいくつか注意点を伝えました。

 

 

まずデリケートゾーンというだけあって、皮膚がデリケートな部分です。フラッシュのレベルは低めにして使うことは大切です。そしてライトはスモールのヘッドを使うのが良いこと。ライトには適した身体のパーツの絵が付いているので、スモールならビキニが短ショーツを履いた女性の腰のイラストが付いていてわかりやすいはずです。

 

 

「あ、本当だ、脇にイラストが入ってる!」

 

 

なぜライトを付け替えるかというと、ライトヘッドの大きさによって本体が自動的フラッシュの出力を調整してくれるから、私たちは適切なライトを選んであとはお任せできるんです。難しいことを考えずに使えるのが、使い勝手の良さ、使用を継続できるひとつのポイントだと思います。

 

 

「あとスモールでもちょっと使いづらいなって思うときは、レーザープローブに切り替えるといいよ」

 

 

レーザープローブはちょっとふといペンくらいのサイズ感なので、ピンポイントでケアすることができるツールです。デリケートゾーンって形はコンプリケイテッドですからね、あ、複雑ってことです(笑)。

 

 

「わかった、今夜トライしてみるね、ありがとう!」

 

 

「あ、あとフラッシュ当てたら冷やすのも忘れずにね!」

 

 

優佳の前向きな声を聞いて、私はホッとしました。

 

 

■VIO脱毛のおかげでセクシーな水着をチョイス

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後日、私たちは水着売り場を歩いていました。夢のナイトプールに向けて、人と比べて見劣りしない水着を選ばないとってことで、そこにかける気合い十分でした(笑)。
なんか今年、ハイネックでデコルテはレースでおおってるタイプはやってません? 谷間が見えそうで見えないほうが想像を掻き立てるのかな(笑)。まず水着売り場にいるだけでそわそわとしてしまうのですが、そこはぐっとこらえて、どれなら自分も着られるかなぁって思って商品棚をぐるぐると徘徊(笑)。
完全に初心者感満載でうろうろしていたのか、店員さんに
「何かお探しですか」

 

と声をかけられて…それもそれで恥ずかしかったんですが、動揺のあまりありのままに
「初めて買いに来たからちょっと何を基準に決めたらいいかわからなくって…」
と言ったら、その店員のお姉さんが、私たちの初めてのビキニ選びに付き合ってくれました。
お姉さんは日々水着を売りさばくだけあってさすがの貫禄で、まず水着を余裕で着こなしそうな雰囲気だし、手に取ることに躊躇(ちゅうちょ)がない。また新たな世界を見せられた気分で、優佳も私もドキドキしっぱなしです。
「テッパンの法則でいうと、フリルがいっぱいのタイプは胸を盛れますよ」
「反対にヒップが気になる人も、ボトムに長めのフリルがついたやつを持ってくると、腰が相対的に小さく見えるんですよね」
「二の腕? そんなに太いようには見えませんけれど、ご本人が気になるなら、こちらのホルターネックタイプはどうですか? デコルテががっつり見えてると何となく二の腕は目立たないというか」
そんな解説を聞いて、なるほどビキニの世界も奥深いなって思いました。なんか海とかプールでこの店員さんに分析聞きたいくらいですね(笑)。

 

あのフリルは胸を持ってるだけで実際は大したことないとか、あれはお腹をカバーしてるから本当は下腹が出ているかもしれないとか。え、私、意地悪いですかね?(笑)

 

 

店員さんにアドバイスをもらっていくつかピックアップして、試着もさせてもらいました。試着室なんてひとりの空間なんだから堂々としていればいいのに、なんかどうしてもなれなくてもじもじしちゃう自分が、ちょっぴり情けない(笑)。

 

 

でも水着を着て鏡を見てみたら、そこにはしっかりビキニに収まる女の姿があって、自分もビキニを着られるんだ…! という驚きと喜びを感じました。
やっぱりある程度露出に耐えうる肌じゃないとビキニを着るのは厳しいと思うし、一番着られそうな20歳前後のころに来なかった私はもう一生ご縁がないかもしれないと思っていました。でも私はむしろ、今じゃなかったら着られないなって思うんです。だって人生の中で一番体に自信を持てるのが今なんですよね。

 

 

いろんな女の人に会って、バカにされたり見下されたくなくて躍起になって脱毛に精を出して、でもふと
「わたし誰に見せるわけでもないのに何やってるんだろう、こんなことやって何になるんだろう」
って感じることもありました。だから、ビキニの試着をして鏡に全身を映したときに、あ、今報われたって思いました。脱毛によってきれいになった肌が、やっと本当に生かされた場面、今だって。

 

試着室を出ると、ほぼ同時に優佳も出てきて、候補をひとつに絞ってきたようでした。私もハイネックのレーシーな水着に決めていました。

 

 

■VIO脱毛の先にあるパリピライフ

 

 

「ビキニってさ、正直、一部の許された人たちだけが着られる、パリピの服だと思ってた」

 

 

優佳がそう切り出しました。私は、その気持ち、とてもよくわかるよと言いました。

 

 

「でもさ、着ちゃったもん勝ちだね。着ちゃえば誰だって夏の女になれる」

 

 

さらに優佳は続けました。

 

 

「これまでの人生、どちらかというと冴えない側で、いつもパリピ側の人のことを心の奥底ではうらやましいなって思っているのに、表向きには『パリピって暇だよね』とか『あんなことして楽しいのかな』なんてちょっとディスってたんだよね、でも今ならわかるんだ、パリピでいるにはパリピなりの努力が必要なんだって」

 

 

私もどちらかと言うと、本当はパリピに憧れながらも、彼女たちを少し小馬鹿にするようなことを言っていました。まぁやっかみですよね。何かあの人たちいつも楽しそうだなぁっていう。

 

 

「自分がパリピみたいに人生を楽しめないのを、境遇のせいにしてきたんだよね。単に自分の努力不足なのにね」

 

 

今だからこそわかるけど、パリピで居続けるってすごく大変なことで、お金だけじゃなくて努力もすごく大切な要素。一方パリピを軽蔑してきた私たちは、彼女たちの存在を落とすことで、自分が努力をしてないという現実から目を背けてきたんですよね。

 

 

その晩飲みながら、優佳と私はナイトプールに遊びに行く計画を具体的に話し合いました。日程は約1か月後で、行くのは某有名ホテルの屋上です。

 

 

そのナイトプールでは、同じく屋上にあるレストランを水着のまま利用できる上に、DJイベントなども開催されます。プールだけでなく、プールサイドでカクテルなども楽しめるので、正直言ってそんなに泳げるわけではない私たちも楽しめるでしょう。

 

「ちゃんと計画を立てたら、なんだかすごい楽しみになってきた! うち、脱毛がんばって、今日買った水着が似合うように体仕上げとくね!」

 

 

■オススメ脱毛器でもう一度お手入れ

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優佳にいろいろアドバイスしていたわりに、私自身、最近は「見えないからいっか」と思って、デリケートゾーンのムダ毛のケアは少しサボり気味になってしまっていたので、私もナイトプールに行く日に向けて、体を作っていかないとな、と。

 

それにしても、ひとりだったらナイトプールに行く勇気が出なかったので、改めて友達ができてよかったなぁと感じてしまいました。

 

 

帰宅してから、買ったばかりの水着をよく目に入るところにかけてみました。「これが似合う女になる」心に掲げたこの短期目標を実現するためです。

 

人生で初めてのことをする時はいつだってちょっとした勇気がいります。家庭用脱毛器を買ったときだってそうでした。水着を買ったときだってそう。そしてこれから実際にこの水着を着て、これまで行ったことのない場所を訪れようとしています。

 

 

このちょっとした勇気が人生の幅を広げていくんだなって思うから、勇気を出すときにはちょっとだけ恐怖もあるけれど、飛び込んでいかなくちゃいけないなって。

 

 

人生で初めてのビキニを手に入れた双葉。水着デビューする日を前に期待は高まる。誰か素敵な彼氏候補にも出会えたらいいなという、ちょっぴり都合の良い期待があることは否定できない。しかし女の世界はそう一筋縄ではいかない。

 

 

次回、双葉が出会いの先に見るものとは。

 

続く
「愛と脱毛の東京OL物語」第1話〜脱毛器で深まる友情〜
「愛と脱毛の東京OL物語」第2話~ムダ毛がないことで芽生える自分への自信~
「愛と脱毛の東京OL物語」第3話〜VIO脱毛の先にあるパリピライフ〜
「愛と脱毛の東京OL物語」第4話〜水着デビューする日を前に期待値が上がる〜
「愛と脱毛の東京OL物語」第5話~ムダ毛でチャンスを逃したら一生後悔~
「愛と脱毛の東京OL物語」第6話〜肌は無傷、心はボロボロ〜
「愛と脱毛の東京OL物語」第7話~脱毛ガールに訪れたまさかの恋~
「愛と脱毛の東京OL物語」第8話~身の丈にあった、無理のない幸せ~